前回はハーフショットの練習法を解説しましたが、今回はハーフショットのコースレイアウトに合わせたコース攻略法を解説します。
コースのレイアウトは様々ですし、ホールごとに千差万別の自然環境が配してあります。
トラブルショットも含めますとその都度必要とされている適切な判断と、ゴルフ練習場で磨いた技術を使ったスピーディーな対応が、ゲームの流れを決めます!
ゴルフは連鎖ですので、一つの局面の適切な対処が次のホールの流れを決めますし、トータルでのスコアメイキングを左右します。
この辺がゲーム性の高さとスポーツ性及び自然の生み出す毎秒変わる状況に対する、判断力の成否が融合した奥深さを感じる面白さの部分だと思います。
ハーフショットでゴルフ場の設計に沿った打ち方!
ホールレイアウトは、云うなれば難しく設計してあります。
難攻不落とまではいきませんが、プレーヤーを試すためには十分な配慮がされており、それに引っかかると自分のスキルレベルを思い知らされる事になります。
ですので、ハーフショットをマスターすることで変幻自在な技を使って、ゴルフという穏やかで、尚且激しい内面の葛藤を要求されるゲームを制する準備ができます。
パッティングに関しては、ゴルフコース設計者の更に厳しい要求が提示される場面ですが、そちらの詳細はパッティング編を御覧ください!
ティーアップしたハーフショットの打ち方!
ティーアップにもいくつかの目的があります。
ティーアップしてハーフショットをする目的は、低い弾道を打つことにあります。
高い弾道を打つ場合には、普通にフルショットを打つことで実現します。
もちろんティーアップしないで、地面にボールを置いて打つのもありですし、高いティーアップはドライバーのロフトのなさ(通常10.5度)を補い高い弾道を実現するために有効です。
更には、ドライバーではティーを低くすることで
- 向かい風に対して吹き上がらない
- 横風に対してぶれ幅を最小限にする
- 追い風に対して思った以上に飛ばさない
等の理由で、低くて強い弾道を打ち出しやすくなりますし、意図してフェードボールを打つための、インパクトでのヘッドの入り方の角度を若干鋭角に調整できます。
この辺は高い技術ですので、アプローチ編後半でお伝えします。
逆にティーアップを高くすると、ハイドローの弾道を打ちやすいスイングプレーンの角度に調整できますので、うまく利用すればアドバンテージになります。
例:
- キャリーがあって、ランもそこそこ出る、最大飛距離を生み出す打ち方
- 右からターゲットに対して回していく打ち方
- 障害物や低めの木を超えていく打ち方
等...。
ゴルフ練習場でのハーフスイングバリエーションのドリル!
ゴルフ練習場でのアプローチショットの時間は地味に重要です。
と云いますのは、ゴルフスイングの基本練習は大体反復練習ですが、アプローチショットはバリエーション(想定)が多く全てを練習できるわけではないからです。
トラブルやチャンスを想定して1打1打大事に打っても、ほぼ全ての番手で数十発程度しか練習できないのが普通です。
そんな時には、ある程度限定して練習する必要があり集中して行うには、
- サンドウェッジで100ヤードから10ヤード程のバリエーション
- 7番~9番アイアンで120ヤードから30ヤード程のバリエーション
- フェアウェイウッド5番~9番で180ヤード~150ヤード程のバリエーション
を行うと、多くの場面に対応できると思います!
ゴルフのハーフスイングで手首のコックは禁物!
ゴルフのハーフスイングでは、手首をコックして打ちたくなります。
腰の捻転がゴルフスイングの原点ですから、この時に注意してほしいのが必ず腰の捻転も半分は行う必要があります。
そもそも手首をコックしている時点で、手で合わせに行っていますので腰は回転していません。
どんなときでも手で合わせに行った時には、「腰の捻転は止まっている」と認識すると大きな失敗を未然に防げます。
必ずハーフスイングの時には、いつもより多めの意識を腰の捻転に集中してくだいね!
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アプローチショットは入れるつもりで打つ!
アプローチショットのコツは、チップインするつもりで打てなんて云います!
その本意は、ホールに入れるためのイメージ力にあります。
寄せるという感覚
VS
入れるという感覚
この2つの感覚は近いようで、実はかなりスコアメイクに差が出ます!
脳科学の認知力で説明すると、ホールアウトする自分のイメージの臨場感の違いが、1打1打の精度の違いを生み出すせいだと思います。
2回に1回でこの差が出ると18ホールのゴルフでは、9打差という致命的な差になります。
3回に1回でも6打差です!
フェアウェイはいつも平とは限らない!
ティーショットがイメージ通りで、フェアウェイの理想的な位置にボールを運べたとしても、フェアウェイのライが理想的とは限りません。
前のパーティーが打ったディポット跡を砂で埋めていなかったり、砂で埋めていても、踏みつけて固くしてなかったりすることがあります。
つまりバンカーの目玉のような状態になっていることがあり、簡単にはグリーンを狙うことができません!
こんな時に重宝するショットがハーフショットです。
ボールのライが悪い時にボールをクリーンに捉えるには、超厳密なインパクトを要求されるので、スイングもそれに合わせてコンパクトにするのが定石です。
残りの距離にもよりますが、フェアウェイバンカーから打つような要領で、フェアウェイウッドの5番~9番を使うと確立が上がります。
それは同じ距離を打つなら、フェアウェイウッドの方がフェイス角度があり、振り抜くトルク(貫通力)が強いため、少々のインパクトのズレの影響が出にくいためです。
ボールを上げやすい特徴があります。
寄せワンを制するものはシングルプレーヤーになれる!
一緒に何度か回った年配の方の話です。
ドライバーは200ヤード飛べばいい感じの弱々しく、非効率的なスイングをしている70才前後の方がいました。
機会があって何度かお手合わせをさせていただいたのですが、僕が毎回50ヤード位オーバードライブしてるのに、何故かホールを終了すると、同じスコアなラウンドでした。
その方は昔ながらのシングルプレーヤ-のスタイルで、スイング理論とかどうでもいい感じの経営者の方で、ほとんどパーオンしないのに、チップショットをピタッと寄せていぶし銀のようなパターの腕で、一発で決めるゴルフです!
実際にご覧になるとえっ!うそ~って感じで毎回パーです(T_T)
たまにパットを外してボギーで、ダブルボギーはないです。
これが一般にいう「寄せワンの達人」な訳ですが、実際に何度かラウンドをご一緒すると目から鱗な感じです(*^^*)
これほどアプローチ(チップ)ショットとパットのコンビネーションは
パワフルですので、引き続きアプローチ編を御覧ください!