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サンドウェッジのハイテクニック一覧!上級トラブルショットとウェッジシステム

サンドウェッジ前回はサンドウェッジの使い方として、バンカーショット基本の解説を行いましたので、今回はグリーン周りの深いラフから脱出しながらの寄せやバンカーの目玉からの脱出方法を解説していきます。

グリーン周りやグリーン傍の深いラフや目玉のバンカーショットは、なかなか出せない程の負荷がかかるショットですので、フルショットや3/4(スリークォーター)ショットが必要な場合が多いです。

そのため間違ってトップしたりクリーンにボールを捉えてしまうと、OBになったり、とんでもない距離を飛ばしてホームランしてしまうことになりかねませんので注意が必要です。

サンドウェッジを使った悪いライから抜け出す攻略法!グリーン周りの深いラフからのアプローチ

60度ウェッジ

グリーン傍で深いラフにハマっている場合には、サンドウェッジを使って脱出する以外に方法はありません。

その理由はグリーン周りなので距離を出さないで高さだけ出すようなショットが必要になるからです。

このような場合には、サンドウェッジともう一本60度ウェッジを持っていると重宝します。

通常初心者の方は、48~52度のピッチング(またはアプローチウェッジ)、56度のサンドウェッジというセットアップだと思いますが、上級テクニックではロブショットを打つのに都合の良い60度ウェッジも持っていると何かと有利になります。

こちらは後で説明します!

深いラフ実際の打ち方はサンドショットと同じで、アドレスをオープンに構えて、クラブフェースを開きます。

クラブフェースは遠い時には少なめに近い時には大きめにオープンにして、ボールの2~3cm手前をダフって削るように打ち込むと、ソールのバウンスがうまいこと地面にあたって跳ね返って、フラフラっとした高さのあるボールが打てます。

コツとしましては、思い切りよく打つことが大事ですが、3/4スイングである程度抑えた打ち方の方が成功率が高くなると思います。

補足:フェアウェイの場合には、距離を出しても良いので9番ウッド等でラフを削り取ったりすることもできます。それでもズボッとハマっている場合には、やはりサンドウェッジで根こそぎ削るようなショットが必要になります。

バンカー目玉からの脱出方法!

バンカー目玉バンカーで深く目玉になっているボールは、ちょっとやそっとでは出ませんので、砂を深く抉って大量の砂ごとバンカーの外に運ぶといった打ち方が必要になります。

その場合に2つの方法がありますので、混同して混乱しないようにしてくださいね!

目玉から脱出する2つの打ち方!

1. アドレスとクラブフェースをオープンに構えて、フルショットのパワーで砂を深く抉る打ち方。

この打ち方はパワーが必要な打ち方ですので、男性向けといえます。この打ち方ですと高さを出せますので、ある程度バンカーのアゴが高い場合でもホールを直接狙えるので、パワーのある人にはこの打ち方だけ覚えれば良いと思います。

2. アドレスとクラブフェースをスクエアまたはクローズドに構えることでクラブヘッドを砂に入りやすくし、深く抉る打ち方。

この打ち方ですが、クラブフェースをスクエアまたはクローズドに構えると砂の負荷が劇的に低減されますので、パワーのない女性でも砂にクラブフェースを深く打ち込むことができます。

但し、高さは出せませんのでホールを直接狙うのではなく、バンカーのアゴが低い方向へ出すだけのショットになります。そしてスピンがかけられないのでかなりランが出やすくなりますので、寄せワンは狙えないショットです。

このショットを行う時には+1打を覚悟して打つようにすると成功率があがります。

60度ウェッジの使い方!ウェッジシステム

ウェッジシステム60度ウェッジの続きですが、60度ウェッジはスクエアにそのまま打っても高さの出るウェッジです。もちろんサンドウェッジを開いて、オープンスタンスに構えて削るように打っても高さは出ます。

但し、60度ウェッジには3本で一つとなるウェッジシステムという使い方があって、ピッチング、サンドウェッジ、60度ウェッジで100ヤード以内を攻めるというアプローチショットシステムを極めるには、とても重要なクラブです。

以下のウェッジシステムの早見表をご覧ください。

番手 フルショット 3/4ショット ハーフショット 1/4ショット
ピッチングウェッジ 110~120yd
スピン量(大)
90~100yd
スピン量(小)
70~80yd
スピン量(小)
40~50yd
スピン量(小)
サンドウェッジ 90~100yd
スピン量(大)
70~80yd
スピン量(中)
60~70yd
スピン量(中)
30~40yd
スピン量(中)
60度ウェッジ 70~80yd
スピン量(大)
60~70yd
スピン量(大)
50~60yd
スピン量(大)
20~30yd
スピン量(大)

上記はあくまでも目安で打ち方によって大きく変わるので、ゴルフ練習場でご自身の目安を決めることが重要です。

何故このようなシステムを作るのかということですが、大きく分けると距離のコントロールとスピン量のコントロールを行うためです。

例えばタイガー・ウッズの場合ですと、残り100ヤードをSWで打つとバックスピンでボールが2~3メートル戻りますが、PWで残り100ヤードをハーフショットで打つと、ボールがその場で止まって20~30センチ程転がります。

つまり止めたい時はPWでハーフショットという選択になる訳です!

グリーン攻略には、距離だけでなくスピン量をコントロールしないとボールを止めることもできませんし、逆にホールに向かって転がし上げることもできません。そのために有利なシステムがウェッジシステムになります。

簡単にいうと、感覚に頼りすぎないでなるべくスイング調整をしないで、番手で距離やスピン量を打ち分けるために行うシステムです。そのため思考するだけで練習量はほぼ必要ありませんので、慣れたらそのまま使い続けられるメソッドです。

使い分ける簡単なコツとしては、落として転がす場合にはスピン量(中)を使って、グリーンにめり込ませるようなショット打つ時はスピン量(大)を選択するといった具合です。

60度ウェッジを使った効果的なロブショット!

ロブショット60度ウェッジの概要が理解できたら、60度ウェッジを使ってバンカーに囲まれたグリーンや池に守られているグリーン攻略のために20~30ヤードの距離をピッチショットの打ち方で攻略して下さい。

サンドウェッジより高く上がり、バックスピンが多くかかっていますので、グリーンに落ちてから余り転がらないと思います。特にTitleist等の糸巻きボールを使っているとその差は顕著です!

そして、高さが足りないまたは距離が出すぎた場合には、スタンスやクラブフェースを若干開きます。この開き加減は距離やスピン量を見ながら決めていきます。

方程式は:オープン=高い↗スピン量↗距離↘

このように開き具合を何度が試しながらラウンドを経験していくと、ご自身の理想のロブショットが段々と出来上がり、それが今後武器になっていきますので、楽しみながら実践してみてくださいね(*^^*)

更にバンカーショットなどで、バンカーのアゴが高い場合やピンが近い場合にも60度ウェッジは高く上がってピタっと止まるショットが打ちやすいのでオススメです。

補足としては、60度ウェッジはサンドウェッジよりもソールのバウンス角が大きいので、柔らかい砂のバンカーや深いラフに適しています。

例:私の場合は通常のバンカーショットでもほぼ60度ウェッジを使っていますので、高くてスピンの効いたショットを打ち易いことは間違いないですし、バウンス角が大きいので少々のダフリなどはものともせず、深いラフからの寄せも問題なくできています。

60度ウェッジを使ったロースピナー!

パンチショット今度は60度ウェッジでハーフショットに似た打ち方をすると、低くてバックスピンが効いたショットを打つことができます。

歴代ではリー・トレビノ氏やトム・ワトソン氏、丸山茂樹プロのあり得ないショット等に使われているウェッジで、通常はテキサス出身のプロが多用する打ち方です。

といいますのは、テキサスは風が強く乾燥していますので、グリーンが硬い地域です。ですので風の影響を受けない低いショットが必要ですし、グリーンが硬いのでバックスピンを効かせないとボールが全く止まらないからです。

このようなショットは林の中からのトラブルショットに最適ですし、風が強い日や夏場などの硬いグリーンに適した打ち方です。色々な場面で何かと重宝するショットで以外に簡単に打てるので是非トライして下さい!

ロースピナーの打ち方!

チップショットスタンス通常ハーフショットは左の写真のようにかまえてハーフショットしますが、ボールをもう少し右足よりに置いて、手がかぶるように構えてパンチショットを打ちます。

そうすると、60度ウェッジのクラブフェースでパンチされたボールは潰れて打ち出しが低くなり、ものすごいバックスピンがかかりますので、グリーンに落ちてすぐに止まります。

何度が練習場で試してみるとコツが掴めますので、是非覚えるようにしてくださいね!

サンドウェッジや60度ウェッジを使ったパッティング!

SWパターグリーン周りのラフが伸びていて、パターがラフにかかってパッティングができない時があります。

そんな場合にはサンドウェッジのエッジ(刃)の部分で、ボール半分より上の辺りをパターと同じ感覚で打つようにすると、トップスピンもかかりますし良い感じでパッティングできます。

またはグリーン傍のラフに入っていてパターを使えない時にも同じ打ち方でラフからパッティングができ、実際にホールを狙えます。パターを使うよりもウェッジの方がラフの抵抗が少ないので、その分正確性が高まります。

サンドウェッジのハイテクニック一覧のまとめ!

USオープンなどの難関コースでは、多くのプロが当たり前のように行う方法なので、覚えておいても損をしないと思います。

サンドウェッジや60度ウェッジを使ったパッティングは暇な時に遊び感覚で練習しておくと、引き出しが増えるのと、ウェッジにより慣れてクラブヘッドコントロールが容易になりますので、得意クラブにするつもりでいろいろ試してみてくださいね!

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